初回相談で伝えることは、会社の全情報ではありません。相談の目的、希望時期、守りたい条件の三つがあれば、次に何を確認するかを整理できます。この記事では、手元で使える相談メモと、具体的な検討へ進んだ後の資料を分けてまとめます。
目次
最初の相談メモ:未定の欄は空けたままで大丈夫です
| 項目 | 記入例・考え方 |
|---|---|
| 相談のきっかけ | 後継者が決まらない/投資負担が増えた/数年後に引退したい |
| 事業の概要 | 業種、法人・個人の別、主な顧客層。社名は伏せても構いません |
| おおよその規模 | 売上・利益の範囲、従業員数。正確な数値が不明ならその旨を記載 |
| 希望する時期 | いつまでに何を決めたいか、時期に制約がある理由 |
| 残したい条件 | 雇用、屋号、店舗、取引関係、社長の残留期間 |
| 情報共有の範囲 | 既に相談した人、現段階で知られたくない相手 |
三鷹市内の店舗なら店舗ごとの経営状況、法人向けの制作・IT業なら継続契約の割合、製造・工事業なら技能者や設備の引継ぎなど、自社の特徴を一言添えると具体的な話がしやすくなります。詳しい顧客名や個人情報を初回フォームへ記載する必要はありません。
初回フォームに書く内容の例
三鷹市周辺で法人向けサービスを営んでいます。後継者が未定で、数年以内の引退を考えています。従業員の雇用を優先し、社長が一定期間引き継ぎに残る方法を知りたいです。現時点では社名を伏せて、相談の進め方と費用を確認したいです。
これは記入方法を示す架空の例です。売上や社名を明かすことより、何を知りたいかを伝えることが目的です。
当センターの初回相談で必要な情報
当センターでは、会社名・氏名・電話番号の入力と詳細資料の提出は初回相談の必須条件ではありません。
具体的な検討へ進むときの資料
- 財務:決算書、直近の月次推移、借入・現預金の一覧。
- 事業:サービス・商品別の収益、主要取引の構成、継続契約。
- 人材:部署・役割・資格の構成、社長が担っている業務。
- 設備・拠点:主要設備、賃貸借、更新投資の予定。
- 契約・許認可:重要契約、保証、許認可・届出の現状。
一括送付する前に、確認目的、閲覧者、共有先、保管・削除の方針を相談します。必要に応じて社名や個人名を伏せた資料から進め、秘密保持契約だけで全ての情報を開示してよいとは考えないようにしましょう。
面談が終わるまでに確認したい四つのこと
- 今回分かったことと、まだ判断できないこと。
- 次に用意する資料と、その資料が必要な理由。
- 費用が生じる業務、依頼先、見積りを取る時期。
- 誰がいつまでに何を行い、候補先への連絡はどの段階で了承するか。
売却するかをその場で決める必要はありません。相談結果を持ち帰り、M&Aの流れや企業価値の考え方と照らして、次の一歩を選んでください。

